DAY2 : 2019.12.8(日)

街歩き&フォトセッション2

12月8日に開催された第3回目の学べる磐梯山カメラ。
前回の磐梯町から、今回は会場を猪苗代町に移動し、冬本番前の磐梯山エリアで開催された街歩き&フォトセッションの最終回。

前回同様、午前中は座学を中心としたカメラの使い方講座からスタート。
まずは基本的なカメラの使い方のおさらいからはじまり、今回は被写体を動かした「ポージング」の練習や、周辺の「光」をうまく使った撮影の練習を入念に行いました!

最初は緊張気味な参加者も徐々に慣れてきて、「目線はこっちでお願いします~」と声も出てきて、良い雰囲気のまま午後の街歩きに向かいます。

猪苗代町①「猪苗代湖の自然を守る会」の鬼多見賢さん。

午後からは2つのグループに分かれ、カメラを持って街歩き!
Aグループのトップバッターは「猪苗代湖の自然を守る会」の鬼多見賢さん。

年間500回は猪苗代湖に行っている(365日より多い 笑)という鬼多見さん。
この日は、普段は小~中学生向けに説明しているプレゼンを聞きながら、皆んなで猪苗代湖に関する歴史や環境学習を学びました。

猪苗代湖への愛が溢れ過ぎて、鬼多見さんが自身でシナリオを考え、紙芝居をつくったというエピソードには一同仰天でした!

猪苗代湖のことにおいて、この人の右に出る者はなし!と言わんばかりに、施設にある小道具をフル動員し、沢山の情報を教えてくれた鬼多見さん。

お話しぶりからとっても猪苗代湖への「愛」を感じた時間でした。

参加者の皆さんが撮影したお気に入りの1枚×講師 MOTOKOさんからのコメント

猪苗代の自然についてはなんでもござれの鬼多見さん。この日は一日中曇りだったのですが、一瞬だけ晴れました。鬼多見さんの白髪、ライムグリーンのTシャツ、背後の黄色の椅子がとても美しい。 背後のコハクチョウの剥製を入れたことで彼の生き方を垣間見ることができました。(五十嵐さん撮影)

なんでも作ってしまう、鬼多見さん。紙芝居も自作です。白いスタジオは光がまわるので被写体も美しく映えます。(田部さん撮影)

普通に生活していると気づけない猪苗代湖のお話に興味津々。参加者のみなさんから質問の嵐でした。

次々に出てくる小道具はマジックショーのよう。自然と笑顔も溢れます。

猪苗代町②「土津神社」の宮澤重嗣さん、「猪苗代地方史研究会」の鈴木清孝さん

Aグループの最後は、土津神社 宮澤重嗣さん・猪苗代地方史研究会 鈴木清孝さんに話を伺いました。

紅葉シーズンには数万人のお客さんが集まるといわれる土津神社。
この日は前週に降った雪で真っ白になっていましたが、真っ白な鳥居と雪が重なり、何とも冬の土津神社らしい一面が垣間見えました。
そんな土津神社の31代目にあたる宮澤さんは、元々は社会福祉のお仕事をされていたものの、現在は、「日本における神社の再評価」や「(神社を通して)この地域で暮らしていくにはどうしたら良いか?」を考えながら、神社でのお仕事・活動に従事されています。

陸奥会津藩初代藩主保科正之公を祀っている土津神社。
民のことを考え、それを施策に移した保科正之公にも近い考え……時代を越えても尚、ここには因果関係があるとしか考えられません!
今回は貴重な本殿にもお邪魔させて頂き、お話を伺いました。

お2人目は、歴史ガイドとして、会津地方の良さを外に向けて伝える活動をしている猪苗代地方史研究会の鈴木清孝さん。
土津神社には、日本で初めてフィルムカメラを使ったと言われる野口英世が撮影した写真も鳥居前に飾られており、「学べる磐梯山カメラがこの場所に来たことにも何か縁がある」とお話してくれました。

歴史の中から、数多くの学びや人生の糧になる様な貴重な話まで聞くことが出来、参加者からは「現代に生きる武士の様なお方だった……」とのコメントも。

寒い中でも気さくに対応してくださったお2人にはとても感謝です!

参加者の皆さんが撮影したお気に入りの1枚×講師 MOTOKOさんからのコメント

歴史ある土津神社の31代目に当たる宮澤さん、まだお若いながらも、その凛とした佇まいに頼もしさを感じます。

猪苗代町のことはなんでも知っている鈴木さん。土津神社はすっかり雪景色。鈴木さんの笑顔と背後の雪景色が一体化して日本画のようです。(関根さん撮影)

松の樹の存在感!天に伸びる樹が鈴木さんの明るい人柄とつながります。広角レンズで被写体の背景をきちんと写すことで、土津神社の物語がさらに浮かび上がります。(那知上さん撮影)

今回ナビゲートくださった「はじまりの美術館」のスタッフ、関根詩織さんは鈴木さんについて「歴史だけでなく生き方も示してくれる、若者にとってのお父さんのような存在」と仰っていました。

雪景色の土津神社で鈴木さんを囲んで集合写真。みなさんありがとうございました

猪苗代町③「工人(こけし職人)」柿崎文雄さん

Bグループのトップバッターは、工人(こけし職人)柿崎文雄さん。

福島のこけしと言えば、土湯こけしが有名ですが、実は中ノ沢温泉エリアで展開されている「中ノ沢こけし」も昨年、伝統こけし12系統目に登録をされるなど、今ひそかに注目を集めている磐梯山エリアの伝統工芸品です。

中ノ沢こけしは別名「たこ坊主」とも呼ばれ、びっくりまなこに赤い隈取りといった独特な表情をもつ“男の子”のこけしです。ルーツは生みの親である、岩本善吉さん。木地師でありながら芸事を楽しみ、中ノ沢温泉に賑わいをもたらした、伝説の工人でした。
今回お話を伺った、工人の柿崎文雄さんは、中ノ沢こけしの第一人者。木を削る佇まいはまるで魔法を見ているよう。そしてやはり柿崎さんご自身も「たこ坊主」にそっくり。

参加者の皆さんが撮影したお気に入りの1枚×講師 MOTOKOさんからのコメント

柿崎さんと中ノ沢こけし。顔が似てる?(正岡さん撮影)

作業に勤しむ柿崎さん。道具はすべてお手製です(小林さん撮影)

アトリエも柿崎さんのお手製。採光が美しい。(二瓶さん撮影)

「こんなにつるつるになるよ~触ってみて」。始終笑い声の絶えない温かい時間でした。背後のストーブの光が美しい。(白石さん撮影)

中ノ沢こけしの原風景・磐梯山とともに。(須田さん撮影)

柿崎さんを囲んで集合写真。みなさんの心を虜にした柿崎さん。ありがとうございました!(海野さん撮影)

猪苗代町④「中ノ沢たこ坊主会」の安部なかさん

Bグループの最後は、中ノ沢たこ坊主会の安部なかさん。
一同、中ノ沢温泉の旅館「磐梯西村屋」に移動し、中ノ沢たこ坊主会の安部なかさんに、中ノ沢こけし・たこ坊主の祖である、岩本善吉さんの破天荒人生の話を伺います。遊芸を愛する流れ者の木地師、善吉さんが中ノ沢にやってきたのは大正11年、46歳のとき。「人の真似をしない」を信条に生まれたのが、この「たこ坊主」でした。
現在は、こけしの絵付けやおめんの絵付け体験なども行っています。

参加者の皆さんが撮影したお気に入りの1枚×講師 MOTOKOさんからのコメント

中ノ沢たこ坊主会の安部なかさんより、伝説のこけし職人・岩本善吉さんのお話を伺っている時のショット(後藤さん撮影)

最後にみんなでこけし発祥の地まで街歩き。と、突然雲の隙間から太陽の光がさした美しい瞬間(鈴木さん撮影)

中ノ沢たこ坊主会の安部なかさん。彼女が持っている写真は、たこ坊主こけしの生みの親・岩本善吉さんの写真です。

岩本善吉さんのエピソードについて語っていただきました。右側は今回アテンドくださった、猪苗代町地域おこし協力隊の遠藤孝之さん。

中ノ沢こけしのルーツについて、みなさん、真剣な眼差しで聞き入ります。

最後は記念写真を撮って、第3回目の学べる磐梯山カメラは終了です。

次回はいよいよ最終回!
プログラムの振り返りを含め、ゲストには磐梯山にも所縁を持つ、写真家の平間至さんを迎えます。講師MOTOKOさんと平間さんで「地域」×「写真」の持つ可能性についてクロストークを実施します。開催は、2月15日(土)!!

協賛:FUJIFILM(本体機材の提供)、SIGMA(レンズの貸出)

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