2019.11.3
街歩き&フォトセッション1
11月3日に開催された第2回目の学べる磐梯山カメラ。
初回は台風の影響もあって開催が出来ませんでしたが、
この日は磐梯山の紅葉もキレイな秋晴れの1日となりました。
午前中は、今回のプログラム講師でもある写真家MOTOKOさんから「ローカルフォトとは?」というテーマで、
これまでの活動やプログラムを通した心構えなどを参加者にレクチャー。その後、カメラの使い方講座を学び、
午後の街歩きに備えます。
最初は緊張していた参加者同士もカメラを構えて撮り合うだけで、この笑顔!
早くもカメラが持つポテンシャルを実感します!
今回イベントの協賛として、FUJIFILM社からお借りしている機種(X-T20)はコンパクトなので、初めてカメラを持つ女性にも「使いやすい」と、とても好評でした。
午後は早速街歩きのスタート!
この日は、磐梯町・北塩原村の2グループに分かれ、カメラを持って街歩き。
磐梯酒造(株)の桑原大さん
トップバッターの桑原さんは、酒蔵だけではなく、磐梯町魅力を伝えるPR活動もしており、福島県の「山からはじまる、福島の旅」の協力施設にも登録。地元小学校の社会科見学としての酒蔵見学や、大人向けには「磐梯町魅力発見ツアー」の酒蔵見学、試飲即売なども行なっています。
当日は、明るく楽しい桑原さんのお人柄のおかげで受講生一同リラックス。初めて入る磐梯酒造の蔵でお酒造りの工程を熱心に聞き入りました。お話を一通り伺ったのちは、お隣の松川麹屋さんに移動。松川さん(実は磐梯町観光協会会長)に美肌によいという麹のお話に、一同興味津々。「桑原さんは米麹、俺は大豆麹」と松川さん。
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講師 MOTOKOさんからのコメント
いつもは楽しい桑原さんの、ふとした瞬間に見せた真剣な眼差し。
バックの琺瑯のブルーも手伝って酒造りに対する姿勢が感じられます。
大吟醸の仕込み蔵の上に祀ってあるお酒の神様「松尾さん(松尾大社)」について説明いただきました。「松尾さん」はどこの蔵にも祀ってあるそう。
暖かく、楽しい桑原さん。お人柄がにじみ出ています。
アスリートのような体格で、酒造りはともかく体力なんだなあ、と実感します。
松川さん曰く「俺は大豆、桑原さんは米」。隣同士ともに麹職人。このまちの人々の心を醸すチームです。
酒造りについて説明する桑原さん。天井が高いのは櫂でまぜる為なんだとか。窓から漏れる光が神々しい。
春陽果樹園の阿部正治・ひとみさん
つづいては、ご夫婦でりんごやさくらんぼなどの果樹園を営む農家、阿部さん夫妻をインタビュー。福島市でりんご栽培を始めた阿部さんは、磐梯町が持つ大きな寒暖差と、静かで落ち着いている環境に惚れ込み、磐梯町に引っ越してこられたというエピソードをお持ち。そのキャリアは、なんと40年にもなるというベテランりんご農家さん!
この日は、収穫まっ盛りのりんご農園の中でお話を伺いました。
女性に囲まれ、カメラを撮られること少し照れが見える阿部さんがとても印象的でした。
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講師 MOTOKOさんからのコメント
阿部ご夫妻に一目お会いするだけで、みんな「なんてかわいいカップル!」とファンになってしまいます。これはまさにそんな写真。お二人の仲睦まじさがにじみ出ている一枚です。
おいしいりんごを追求して50余年。
いつも笑顔をたやさないご主人の、ふとした瞬間に見せた彼方を見つめるような、真剣な眼差し。
りんご作りは一つ一つ。いろいろな知恵や工夫について説明頂いている時の1カット。こちらもいつもはやさしい奥様が、旦那さんをきびしく見守るお姿が印象的でした。
でもやっぱりすぐにお二人とも笑顔、表情もポーズも双子のよう。背景のりんごとともに可愛くて、わたしたちもおもわず笑顔になってしまいました。
グランデコリゾートの遠藤圭一さん
別グループは北塩原村へ!冬場はスキー場となっているグランデコリゾートですが、それ以外のシーズンでは、登山やトレッキングなど雄大な自然を生かしたアクティビティ施設としても稼働しています。
この日も紅葉を見にくるお客さんでグランデコは大盛りあがり!
当日は、裏磐梯の自然を五感を使いながら地球環境や自然について楽しく学ぶ、「富良野自然塾裏磐梯校」の環境教育プログラムを皆んなで体験。
小~中学生を対象にしたプログラムながら、学びの多い内容に一同「へ~」「知らなかった」を連発!!
遠藤さん、渾身のギャグも交じりながら終始和やかに進んだ撮影会ですが、やはり慣れない撮影のシーンでは遠藤さんも終始タジタジに(笑)
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講師 MOTOKOさんからのコメント
遠藤さんのポートレート。シグマレンズのシャープな印象が手伝ってもよりスマートで素敵に。
たった数時間でこんなに打ち解ける、こうやってカメラでどんどん人が繋がっていったらいいなと思います。
北塩原の秋の森をバックに遠藤さんの鮮やかなグリーンの衣装はさらに映えますね。
漆芸工房角田の角田純一さん
この日の最後は、北塩原村の会津若松市の伝統産業である「会津塗」を家業とする家庭の3代目として、生まれた角田さん。工房には、大小飾られた蒔絵や沈金の漆の作品が多数。体験教室も行っており、最近では海外から来られる方にも人気なんだそうです!
当日は、実際に角田さんの制作風景も拝見させて頂きながら、撮影会では息子さん(4代目?)、奥さんも交えた家族の写真をパチリッ
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講師 MOTOKOさんからのコメント
りんご農家の阿部夫妻と同様に、とても素敵な角田さんご夫婦。
漆工芸家の角田さんの作風は、一見洋画のようで“いわゆる漆工芸”ではありません。こちらの漆器は彼の作品でなく、ワークショップに使用するそうです。
家族団欒のひと時。ゲームに夢中な僕が、一瞬振り向いてくれました。
作品を説明する角田さん。ご覧のとおり、いわゆる漆工芸とは違って西洋画風。佇まいも“いわゆる漆職人”とは違います。
こちらも先ほどと同じく、ワークショップ用の漆器です。漆のワークショップでは、蒔絵や沈金の絵付け体験ができるそうです。
ゲームに夢中だった僕。これからどんな未来を歩むのでしょうか?
最後は、参加者全員で撮った写真を見ながら、講師MOTOKOさんから一言コメントをもらう講評会。当たり前ですが、一つとして同じ写真はなく、被写体の角度から切り取ったシーンまで、それぞれに込められた想いを語る中で磐梯山エリアの新しい気づきを発見した様な参加者の皆さんの姿がとても印象的でした!
最後は記念写真を撮って、この日は終了です。
次の開催は、12月8日。次回は猪苗代町に街歩きです!
協賛:FUJIFILM(本体機材の提供)、SIGMA(レンズの貸出)