磐梯山を学ぶ

STUDY

磐梯山を学ぶ

SDGsってなに?
「学べる磐梯山」で考えてみよう!

社会や環境、経済など、さまざまな問題を解決し、地球を守りながら世界中の人が豊かで幸せに暮らす未来をつくるためには、何が必要でしょうか。
世界の「持続可能な開発」のために、2016年から2030年の15年間で達成すると定めた17の目標が「SDGs」です。貧困や飢餓をなくすこと、すべての人が健康に生きられること、きちんと教育を受けられること、地球の環境や生き物を守ること、この他にも幅広い分野における目標が定められています。
こうした目標を達成するためには、SDGsの担い手であるわたしたち一人一人が積極的に考え、行動するとともに、自分のアイディアを身の回りの人たちと交換しながら、協力して取り組んでいくことが重要です。

SDGs
磐梯山を学ぶ
数字で見る磐梯山

1,000杯分

 

東京ドーム1,000杯分!?
磐梯山の山体崩壊

磐梯山の山体崩壊は水蒸気爆発(地下水などとマグマが直接接触し、大量の水蒸気が急激に発生することで起こる大爆発)という現象によるもので、小磐梯という山が崩れ、岩なだれとなって山の麓へ高速で流れ下りました。崩壊した部分の体積はなんと東京ドーム1,000杯分。
明治維新以降の近代日本で発生した最初の大規模災害でした。磐梯山噴火は日本の火山研究が盛んになるきっかけとなりました。

1,000杯分

1888

 

日本赤十字社・平時救護発祥の地

1888年(明治21年)、磐梯山の大噴火に対し、日本赤十字社は医療救護班3名を派遣し、地元猪苗代町の医師やボランティアとして加わった東京大学医学部の大学院生2名とともに、日夜の別なく診療、治療を行いました。世界の赤十字は、当初「戦時」救護を目的として誕生しましたが、その後平時救護を正式に赤十字活動に加えることとしたのは、国際機関である国際赤十字・赤新月社連盟が設立された1919年以降であり、磐梯山爆発における救護活動から30有余年もあとのことでした。このことからも磐梯山爆発における救護活動は、赤十字平時救護の先駆的な例として歴史的に注目されています。

1888年
毘沙門沼入口の「日本赤十字社平時災害救護発祥の地」の碑

毘沙門沼入口の「日本赤十字社平時災害救護発祥の地」の碑

1000,000

 

「磐梯山の森」再生の物語。
10万本の植林活動

噴火2週間後に描かれた図(図1)を見ると、この北麓に短期間に緑が戻ることは考えられなかったことでしょう。磐梯山噴火後のこの荒野を緑化し、東北有数の観光地となるきっかけをつくったのが、会津若松市出身の遠藤現夢たちです。現夢たちは林学博士の中村弥六の指導の下、荒れ地に最適な「アカマツ」を中心に、林業仲間と協力して10万本以上を植林しました。苗木は雪国に適するよう新潟から準備し、またすぐに植えるのではなく、苗木を磐梯山の土壌や気候になじませ、根付く確率が上がるよう一ヶ所にまとめて2本や3本を植えるなど、様々な工夫を施しました。
五色沼を散策するとその2本や3本で成長しているアカマツを見ることができます。

図1

(図1)

1000,000本

12m

 

天を映し出す「鏡」?
皇族も愛した湖の絶景。

猪苗代湖は、「天を映す鏡のような湖」という意味から「天鏡湖(てんきょうこ)」の別名で呼ばれる美しい湖です。その特長は、透明度12mの澄んだ水。*かつて、有栖川宮威仁親王殿下が東北地方を旅行中、猪苗代湖畔を巡遊され、その風光の美しさを賞し、別邸を建てられました。後に、皇太子嘉仁親王殿下(大正天皇)がこの建物を「天鏡閣」と命名されました。天鏡閣は現在、国の重要文化財に指定されています。また、日本第4位(淡水湖では第3位)の面積を持つ猪苗代湖は、周囲55.32km、最大深度93.5m、面積103.32平方kmで、これは山手線の内側面積(約63平方km)と比べ、約1.6倍もあります。*透明度:透明度板を水中に沈め、肉眼により水面から識別できる限界の深さ。
「平成30年度猪苗代湖調査研究事業等報告書(福島県環境創造センター)」

12m

1,200

 

会津仏教文化発祥の地。
慧日寺1,200年の歴史。

慧日寺は、東北地方において、開基の明らかな寺院の中で最古のものとして知られています。*奈良の東大寺や興福寺で学んだ僧・徳一(とくいつ)により、平安時代の初めに、会津磐梯山の麓(現・磐梯町)に開かれ、ここを拠点に関東北部から東北南部で教化活動が展開されました。また、法相宗をかかげた徳一は、時の天台宗・最澄や真言宗・空海との大論争を繰り広げたと語り継がれています。明治の初めに廃寺となった寺跡は、現在国史跡に指定され、隣接する磐梯山慧日寺資料館では、慧日寺の1,200年の歴史をわかりやすく展示・公開しています。 *開基:仏寺または一宗派を創立すること。また、その僧。開山。

慧日寺

史跡慧日寺跡に復元された金堂と中門

絹本著色恵日寺絵図(左)と徳一(右)

金堂内部の展示